野田俊作の補正項
             


公式の使い方を学ぶ

2017年08月28日(月)


 お医者さんの日で大阪に行って来た。大阪は暑いなあ。滋賀に帰ってくるとホッとする。

 カウンセラー養成講座でカウンセラー役の受講生がクライエント役の受講生の話を聞いている間に、その問題を解決するための手順をマンガに描いていた。お髭のタヌキはアドラー先生のつもり。

 相談される問題はきわめてありふれたものなので、どうということなく解決策は見つかる。右の絵の事例は、小さな二人の子どもがいて、上の子が母親に話をしているとき、下の子が割り込んで話をしようとするので困るという話への回答だ。実際のクライエントは、「お兄ちゃんの話が終わったら聞くから、待ってね」と言う。すると。子どもはすこしは待つが、すぐにまた話しかけてくる。そこで母親はイライラして、下の子が「不適切な行動」をしていると感じる。

 しかし、下の子の立場から考えてみると、母親は上の子にはサービスして自分にはサービスしてくれないのだから、イライラして、母親は「不適切な行動」をしていると感じる。子どものイライラは母親が作り出したものだ。だから、母親は、上の子どもにもサービスを与えつつ、下の子にもサービスを与える方法を考えるべきだ。

 ジェーン・ネルセンが「不適切な行動で注目関心を引こうとしている子どもは、実はお手伝いをしたいと思っているのだ」と言った。だからどうすればお手伝いをしてもらえるか考えればよい。たとえば「お兄ちゃんのお話を聞くのを手伝ってくれますか?」と尋ね、下の子が「うん」と言えば、「そこで聞くのがいいですか、それともお母さんお膝の上で聞くのがいいですか?」と聞くと、大抵の子どもは「お膝の上」と言うだろう。これで問題は解決すると思う。

 「そうか、上の子が話してきて、下の子が割り込もうとするときは、膝に抱っこすればいいんだな」とこの話を学んだ人は、カウンセラーになれない。「答え」が出せればいいのではなくて、「どの公式をどう使うか」が問題なのだ。つまり「解き方」をクライエントに教えてほしいと思っている。