某クリニックでカウンセリング(ライフスタイル分析)をさせていただくようになって
8ヶ月経ちました。
クライエントさんたちは、3人おられるドクターからのご紹介で来られます。
今までで16名の方とお会いしましたが、
全ての方をお引き受けできたわけではないので、
きちんと早期回想をふたつとって
劣等の位置、優越目標を出して、という作業にまでこぎつけたのは
今のところ、そのうち半分くらいです。
うまく進む場合もあるし(^o^)
うまく進まない場合もある(T_T)。
そのときどきでちがうので一概には言えませんが
ここまでで学んだことをまとめておこうと思います。
すべて、言葉としては教えていただいていましたが
体験からようやく、ほんとうにそうね!ってわかってきたことです。
まず、もっとも大切なことは、
ラポール(therapeutic relationship 相談的人間関係)をとることだと学びました。
どれだけ理屈が合っていても
どんなに工夫した質問をくりだしても
関係ができていないと、ぜったいにうまく進みません。
クライエントさんが
こちらの質問に対していっしょうけんめい考えてくださったり
こちらの言葉を繰り返して、忠実に答えてくださったり
そんなとき、ほんとにありがたいと思います。
「いっしょに」考えていく、という雰囲気のあることが、
ライフスタイル分析という面倒くさい作業を行うときの、まず基本だと思いました。
つぎに大切なことは、構造の中で的確な質問をすることです。
当たり前すぎますが(言うはやさしく行うはむずかしい)。
あるとき、循環的質問をメタ・メッセージとして使ってみて
その威力に、使った当の私がびっくりしたことがあります。
メタの範囲であれば、
定番の質問で問いかけて考えていただくだけで
必ずクライエントさんへの援助になります。
逆に、構造のない中ではどんな質問も
ただのおしゃべりに終わってしまいがちです。
つまり、質問のしかたを考える前に、構造を作ることがまず大切、といえるかな?
いや、これは、ほんとうに何度も
事例検討会でも教えていただいていることなんですが。
構造とはこの場合、行き先(目標)に至るための道筋ですね。
みっつめに大切なことは、ポジティブであること。
ユーモアがあること
笑ってもらえること
カウンセラーの表情やクライエントさんに対するまなざしももちろんですが、
最終的に、クライエントさんのお話を、ポジティブな物語に書き換えたいのです。
その方が悪いことだと思っていることを、
同じように困りましたねえと聞いていたのでは、そこから出られません。
かといって、ヘンに明るくテンション高かったり
なんでもかんでも大丈夫!なんて言っていると、ラポールがとれないので
ポジティブ・フレームワークにひっぱりこむのは
その方のライフスタイルが、ある程度分析できてからかなと思います。
特にこれに関しては、私は
クライエントさんのタイプによっては、明るくぐいぐいいけるときもあるのですが、
おとなしいめの方だと、なぜか「いっしょに困っちゃう」に陥りがちなので、
いつも意識することが必要です。
これら3つのこと、
どれも全くできていないわけではないけれども(^_^)
いつもうまくできるわけでもないのです(;_;)。
相変わらず、そのときそのときで一喜一憂しています。
でも8ヶ月前に比べると、立ち直りが早くなってきたかな?と思います。
前は次の週までひきずっていたのが、昨日は(^^;)
帰りにコーヒーショップに寄って一息ついてリセットできましたから。
なんといっても、こんなお下手なカウンセラーのところに
いくらドクターに勧められたからといっても、
継続してクライエントさんが来てくださるのは、本当にありがたいことです。
来てくださっている間は、次の回に取り返しがつきますからね。
来週もまた、がんばろう~!