2010年10月アーカイブ

Meeting Emperor and Empress

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奈良を散策してこられたハインツさんが
1日目の夕方、会場に帰ってきて
「Emperor に会ったよ」とおっしゃいます。

Emperor?まさかぁ・・・と思いましたが、
「いや、ほんとじゃよ。そこの道を歩いていたら人々が並んで立っておるんで、
何かと思ったら、天皇が来るから待っているって言うじゃないか。
だからわしも立って待っていたんじゃ。
いや、そしたら本当に来たんじゃな。車に乗って手を振っておったよ」
「わお!それはすごいラッキーですね!」
「そうかい?あんたは天皇に会ったことあるかね?」
と、まんざらでもなさそうでした。

朝9時からのワークに間に合わせるため
午前8時ごろの電車に乗って、帰宅は午後10時すぎ。
ニュースを見るひまもなかったので
地元の参加者からお聞きするまで全く知らなかったのですが、
天皇皇后両陛下は、平城京遷都1300年祭の式典出席のため
10日まで奈良に滞在しておられたのだそうです。

ああそれで、この時期のホテルが、どこもかしこもいっぱいで
なかなか予約がとれなかったのだな、とわかりました。

9日の夕方5時すぎ、イヴォンヌ先生とハインツさんにバイバイをして、
駅近くの商店街で夕食をとろうと、雨の中、みんなでぶらぶら歩いていました。
すると、やけに愛想のよい好青年が近づいてきて、
「もしよろしければ、あと20分ぐらいで両陛下がこの道を通られるので
お迎えをされませんか?」と誘ってこられました。
帽子と腕章だけをつけた、私服のお巡りさんでした。

かなりの雨でしたが、
そりゃあもう、これはお迎えしなくては!
というわけで、
沿道に傘をさして、お喋りしながら並んで待ちました。

お巡りさんは兵庫県警から応援に来ておられるそうで
5mおきぐらいに立っていますが、みな私服です。
なんで制服じゃないの?と興味津々の私たちの質問には、
「だって制服の人間があんまりたくさんいると、
見た目、感じ悪いでしょう?そんなことないですか?」との答えです。
ふぅん、先ほどの誘い方といい、なかなか気を使っておられるのですねぇ。

さて、天皇陛下お迎えの際の実践マニュアル(^^)は次のようになっております。
た~くさん車が連なって来ますが、
窓に「3」と貼ったパトカーが通ったら、あと3分で陛下のお車が通ります。
次に「1」と貼ったパトカーが通ったら、あと1分で陛下のお車が通ります。
それから白バイ何台かに先導されて黒塗りの車が数台通りますが、
前に旗の立っている車が陛下のお車です。
お車が行ってしまってもすぐに解散しないで、
「0」と貼ったパトカーが行き過ぎるまでは動いてはいけません。

この日は雨だったので、
手を振るときに、思わず傘まで振ってしまいがちなので、
傘を持っていない方の手だけを振るように気をつけましょう、
さあ練習ですよ、と
ニコニコ笑ったお巡りさんが車の動きを真似て、私たちの前を横切って見せました。
距離が近いので、速度はゆっくりですが、写真を撮るのはむずかしそうです。
しかも予定時刻はどんどん遅れ、
結局40分ばかりも待っているうちに、秋の日は落ちて真っ暗になってしまいました。

6時前に、いよいよ天皇皇后両陛下のお車が近づいて来ました。
「B」と貼ったパトカーが行き過ぎると、これは5分前の合図だそうで、
警官たちは帽子を脱ぎ、腕章をポケットにしまいました。
さきほどまでの笑顔は消え、目つきが全く変わって、プロの顔になっています。
愛想の良いお兄ちゃんの格好は世を忍ぶ仮の姿、
顔つきだけでなく、体全体から、隙が全くなくなっています。
おお、すごいな。
彼らの殺気がこちらにも寄せてきて、ドキドキするほどです。

3分前から、私も傘をたたんで、待機です。
帽子をかぶっている人も、自然と帽子を脱ぎます。
こういうお作法は教わったことがあっただろうか。
いえ、ほとんどの人にとって、こんな機会は初めてでしょう。
言われなくても自然にその場の人みんなが
両陛下をお迎えする準備をしていることに、
私はちょっと感動し始めました。

いよいよお車がいらっしゃいました。
黒塗りの車の後部座席、
お花のついたグレイ系のお帽子とお洋服で装われた皇后陛下が手前に、
天皇陛下が奥にお座りになって
やさしい笑顔で、こちらに手を振っておられるのでした。
車内は明るく照らされていて、
おふたりは(特に皇后陛下は)華やかに輝いておられました!

沿道の人々の中の誰か男の人が
「皇后陛下っ!」と叫ぶのが聞こえました。

このほんの一瞬の出会いに、
なんでこんなに感動するのだろうと思うぐらい
私たちは感動してしまいました。
「おきれいだったね~」
「輝いておられたね!」
「涙が出てしまったわ」
「私も~うるうる」
と、大興奮のうちに商店街へ向かい、急いで夕食をかきこんだのでした。


文化の違いを越えて人類の未来を良いものに変えていく力があると
私たちが信じるアドラー心理学。
それを日本の中だけで学ぶのではなく
世界の視野の中で学ぼうと、ある意味決心した者たちが集まって
今ここで作り上げている、イヴォンヌ先生とのワークショップ。

そのワークのさなかに、まるで計らったかのように
日本人の心の拠り所である両陛下にお会いできたこと。

まだ私は言葉を見つけられないでおりますが、
ここにはきっと、なにか大きな意味があるにちがいありません。

Power of Episodes

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イヴォンヌ先生の伝えてくださるアドラー心理学の
生き生きとしたインパクトの強さは、
先生の話してくださる豊富なエピソードに負うところが大きいです。

視覚型の先生は、
講義中であろうとライフスタイル分析中であろうと食事中であろうと
何かのきっかけで、いきなり、
詳細なエピソードを、蕩々と語り始められます。

例えば3日目の午前、私はつたない英語で
クライエントが優越目標に至るために使っている手段を、
それがどんなものであっても、
その人のクリエイティビティとして先生が認めておられることに
感動したと、お伝えしました。

私の言いたいことを汲み取ってくださり、
「No judgement! I do not judge clients' ways of method.」
と言われた後、先生は昔に出会ったある若者の話をしてくださいました。

必要以上に姿を飾りたてた、ある不良グループのリーダー、
先生が彼を変えようとしたとき、スーパーバイザーがそれを止めました。
「あの外見は、歩けない人の杖のようなものなのよ。
杖を彼から奪おうとしてはいけません。
そんなことをしたら、彼は、よけいに強く杖にしがみつくだけです」

・・・そう、目標追求のためにその人が使っている method は、
その人にとって大切な、その時点では最良の杖なのです。
決して私たちが評価すべきものではありません。
このお話を、私は今後決して忘れないでしょう。

誰かが平等の位置 equality position について質問したときには、
次のようなお話をしてくださいました。
大きなソファに沈み込むように座らされたあるクライエントは、
先生の先輩のカウンセラーに向かって、長い間、一言も話そうとしませんでした。
が、たまたま、先生と全く同じ椅子に隣りあって座った日、
はじめて心を開いて、どんなに彼の人生が惨めかを語り始めたのだそうです。
このエピソードは、平等の位置になることは、
それ自体が治療であり癒やしであることを教えてくれます。

あるいは、クライエントが動かなくなったときにはどうすればいいかという問いには、
カウンセリングを魚釣りに喩えてお話をしてくださいました。
「魚がかかったと思っても、そこで急に引くと魚は逃げてしまうでしょう?
糸をぎゅんぎゅん出して、いったん魚を遠くへ泳がすの。
魚が疲れてきたらリールを巻いて近づけ、
それからまた糸をぎゅんぎゅん出して、泳がすの。
それを何度か繰り返して、ようやく引き上げることができるのよ。
Never try to pull the thread to get the trout!」
(これはきっと、野田先生のお好きな喩えでしょうね)

イヴォンヌ先生はこれらのお話を、
まるでその場で起こっていることのようにありありと、
視覚的に、臨場感たっぷりに、演じるように伝えてくださいます。
宝石のようなこれらの逸話は、アドラー心理学の教えとともに、
私の心にくっきりと imprint されました。

エピソードの力はスゴイ。。。

まるで『アドラーの思い出』にある数々のエピソードのようで。。。
全てのお話を覚えきれず、お伝えしきれないのが残念ですが
これはもう、その場で
イヴォンヌ先生のエネルギーを感じながら受け取っていただくのが
いちばん良いのだと思います。

Good Group!

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イヴォンヌ先生は4日のあいだに
ライフスタイル分析のデモンストレーションを
短いものを含めて、5ケース見せてくださいました。
全て、先生の Personal Lyfestyle という3枚組のシートを使って行われました。

これはこの夏のICASSIでも教わったシートで
1枚目には、劣等の位置に落ちているときの自己概念や世界観のすべてを、
2枚目には、その人の優越目標と、それに至るための手段と方法のすべてを、
3枚目には、その人が共同体のために使える能力のすべてを
書き込むようになっています。

私には、この3枚組シートはとても使いやすいので
野田先生に教えていただいた「チューリッヒシート」のCの部分と入れ変えて
そこにはさみこむようにして、現場で使っています。
今回のワークで再びこのシートの使い方を教えていただくのは、
私にとって願ったり叶ったりでした。

さてライフスタイル分析を始めるにあたって、
イヴォンヌ先生は、ICASSIのときと同じように
質問があったら、直接クライエントには尋ねず先生に尋ねるように、
クライエントと話をしている間は口を出さないように、とおっしゃいました。

参加人数の多かった土曜と日曜は
デモを部屋の真ん中あたりでしていただくことを提案してみましたが、
「それはダメ。ただでさえクライエントは緊張しているのに、
その位置だと全部の方向から見られることになってしまうわ。
片側は壁にして、安全に感じてもらわないと」
と却下されました。
クライエントを守る、という強い意識を感じました。

イヴォンヌ先生とクライエントとの距離は、
野田先生のオープンカウンセリングでの距離より、かなり近いように思いました。
椅子を向かい合わせるというよりむしろ、side by side という感じです。
先生はクライエントに寄り添って座り、大きくうなづいて、
あなたの気持ちが本当によくわかるわ!ということを
表情、言葉はもとより、全身で、表現されます。

クライエントさんは、最初 mind で答えておられても
しだいに溶けて(melt)開いて(open)
花びらが1枚1枚ほどけるように、心を開いていかれます。
Emotionally, beautifully, opened!

クライエントさんの何人かが
ライフスタイル分析の際のヘルプを私に頼んでこられたので、
(といっても、ほとんどお手伝いすることはなかったのですが)
先生がクライエントさんに向けられるメッセージを
クライエントさんとほぼ同じ位置で、私も同時に体験することができました。
これは役得!So lucky でした。

先生はほんとうにやさしく慈愛にあふれた眼差しで、
クライエントさんを包み込みます。
そしてたっぷりの勇気づけ。
クライエントさんの力を見つけ惜しみなくフィードバックされます。

でもその一方で、アドラー心理学の理論が、
おそらくものすごいスピードで脳の中で動いておられるのでしょう。
ゲッシングの早さ、情報を総括して筋道を立てる早さ、直観の鋭さは、
まさに名人芸でした。

十分にクライエントさんが開いたあとで
その方のライフスタイルを表すぴったりの言葉を、
ひょっとしたらこうかしら?ああかしら?と投げかけられます。

それはときにはとても厳しくて
(ああ、なんて意地悪なことを、なんてやさしく投与されるのでしょう!)
でも確かにそれがそうであるがために
クライエントさんの人生の問題は起こっていると思われるのでした。


この過程がすべて英語で行われているのですから、
クライエントさんはもちろんのこと、参加者たちも
できる限りもらさず聴き取ろうと、それはそれは真剣です。
少しでも気が散ると、たちまち文脈をつかみそこねて
話がわからなくなってしまいますから、
みな食い入るように、全身を耳にして集中します。

そのうちに、イヴォンヌ先生の一挙手一投足、
笑顔、声色、考え込む仕草に、
全員がひとつとなって、シンクロし始めました!

みなが本当に真剣に、クライエントさんのライフスタイルを考え
その人の持てる力を数えあげ、
その人を援助できる方向を考えました。

参加者それぞれの個人の違いを越えて、
グループ全体としてのエネルギーが、
どんどん高まっていくのがわかりました。
先生も言っておられました。
It's a very good group!

言葉の障壁を越えて
この一体感を創り出したのは、
参加者のみなさんの共同体感覚と
それを引き出したイヴォンヌ先生の力。

先生は、正真正銘の西の魔女なのかもしれません。

Workshop in Nara

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イヴォンヌ先生ワークショップ@奈良に行ってきました。

このライフスタイル分析ワークショップは、
午前と午後のセッションをすべて通訳なし、英語で行います。
本邦初の試みなので、
参加者たちと先生たちが、実際、どんなふうに動かれるのか、
始まってみないとわかりません。
それで、最初の奈良のワークショップだけには、
是非とも参加して、お手伝いしたいと思っていました。

臨月にはいった娘のお腹は、いつ生まれてきてもおかしくない状態です。
それで大事をとって、イヴォンヌ先生たちと同じお宿をとっていたのをキャンセルし、
私は4日間、大阪ー奈良間を通うことにしました。
会場は近鉄奈良駅のすぐ近く、
うちは近鉄上本町駅から歩いて10分ほどですので、
もし何かあったとしても、40分ほどで帰ることができます。

さいわい、8日から11日までの4日間、
お腹の赤ちゃんは出てこないことに決めてくれたみたいで
全コースに参加することができました。
協力してくれた娘とお腹の赤ちゃんと、
私の携帯が鳴るたび、我が事のようにドキッとしてくれた友だちに、
心から感謝しますm(_ _)m


イヴォンヌ先生のワークは午前3時間、午後3時間、
金曜の午後から日曜の午前までなので、全部で18時間もあります。
ICASSIで履修したイヴォンヌ先生のコースは1日2時間なので、
2週間受けても20時間にしかなりません。
ゆっくりと進むICASSSIに比べ、
この4日間の内容の、なんて濃密だったことでしょう!

しかもイヴォンヌ先生、ICASSIのときより心なしか vigorous で
テンションが高まっておられるような気がしました。
ときどき野田先生が休憩をお勧めしなければ、
夢中になってしゃべり続けられるぐらい、
熱心に、アドラー心理学のシャワーを私たちに浴びせかけてくださいました。
これは本当に、私たちにとって至福の時間でした。

夜の2時間は、日本語OKの復習セッション、
野田先生を囲んでの質疑などです。
イヴォンヌ先生のライフスタイル分析を見せていただいても、
同じひとつのデモから、私たちには見えないものを、師匠は見ておられます。
ここでまた、さまざまな新しい視点を教えていただきました。

頭も身体もヘトヘトのはずなのに
奈良から大阪への近鉄電車の車中、
同じ方面に帰る参加者同士、
その日の感想やら発見やら感動やらで、
休むヒマなく、私たちはお喋りを続けるのでした。
まるでイヴォンヌ先生の活動性が伝染したみたいに・・・!

ほんとうに濃かったです~。
こんなにもアドラー心理学にどっぷりと浸かった、
エキサイティングな日々を送ったことはなかったかもしれません。

そして、あらためて発見しました。
私はやっぱり、アドラー心理学が好き!
ライフスタイル分析はおもしろい!と。

イヴォンヌ先生とハインツさんの大阪での拠点は、
私の家から地下鉄で一駅ほど離れている
大阪城近くのウィークリーマンションです。

昨年ヨランタたちに住んでもらったマンションよりもかなり広く
しかも、どちらかというとホテル仕様で、タオル交換もしてくれるし、
フロントには英語の話せるスタッフが常駐しています。
ですから、なにか困ったことが起きてもある程度対応してもらえます。

ご夫婦で来ておられることでもあり、
去年のように晩ご飯のお世話までしなくても良さそうですし
少し離れてはいますが、
ご自分たちで滞在を楽しんでいただくのがよいかなと思って、こちらを選びました。

消防署と大阪府警が近いので
ときどき夜中に緊急車両の音がするらしく
申し訳なかったなと思っていますが
その他は、まあ満足していただけているようです。

さて先生方が来日されて今日で4日目。
先生方の最初の日々について、
昨日のできごとを中心に少し書いておこうと思います。


その壱:先生の大好きなもののこと

イヴォンヌ先生には3人のお子さまがおられて、
長男さんのところに、4歳半になるアンナちゃんというお孫さんがおられます。
会話のはしばしに、先生が
いつもいつもアンナちゃんのことを考えておられることがうかがえます。

たとえば、ホテルの近くに松屋町筋という
大阪では有名なおもちゃの問屋街があるのですが、
それを知ると「Oh, for Anna!」と叫ばれて、今にも買いに走り出しそうな勢いでした。
住吉大社でも、アンナちゃんのために
お守りに売っていた小さな小さなランドセルを買い求めておられました。

古い喫茶店でよく出る、フレッシュを入れる小さな金属の入れもの。
あれを見て、どれだけ感動されていたか!
「ままごとみたいだわ~!」とあまりに喜ばれるので
あとで買い求めて、さしあげようかなと思っています。
たぶん調理器具を売っている道具屋筋あたりで見つけることができるでしょう。

道行く子どもをごらんになっては、
「日本の子どもたちは incredibly にかわいい!」とおっしゃいます。
喫茶店で近くにすわった小さな女の子に向かってもほほえみかけ、
女の子がはずかしそうな笑顔を返すと
もうそれはそれは、とろけそうなお顔をなさいます。

住吉大社の敷地を歩きながら、
「私がこの人生で決して飽きないのは、
ライフスタイル(分析)と子どもなの!」とおっしゃいました。
そんなに子どもがお好きなのか、と思うと同時に、
ああ、やはりそんなにも
アドラー心理学のライフスタイル分析に賭けておられるのだなと、
ちょっとそっちの方に感動したりしておりました。

そんなイヴォンヌ先生なので、私の娘がもうすぐ出産だということを
とてもとても楽しみに、喜んでくださっています。
お会いするたび、「あぁアヤコ、あなたまだ若いのに、
もうすぐおばあちゃんになるなんて!信じられないわ。
私は70まで孫をさずからなかったのよ。いいわねぇ、もうすぐねぇ」
と繰りかえし言ってくださいます。
「I'm glad to join the Club of Grandmothers !」とお答えしておりますが
これはもう、無事に産まれたら、ぜひとも会っていただかなくてはなりませんね。


その弐:先生はなんにでも興味津々のこと

住吉大社にお詣りしたあと、参道に古い薬屋さんを発見しました。
お店の表に、あやしげな物体とうすく色のついた液体がはいった
ガラスびんがいくつか並んでいます。

「これはいったい何?」とイヴォンヌ先生。
「えっと、このびんの中身は人参ですね。Korean carrots....
それからこのびんの中に入っているのは・・・ある種のカメです。
(なんといったらいいんだろう?)
なんていうか、男性がエネルギーを得るための薬で・・・」
「あー、わかるわ、どこそこでも見たことがあるわ、、、」
(どこそこについてはよく聞きとれない)

そんなことを話しながら歩いていると、
賑やかなパチンコ屋さんの前にさしかかりました。
イヴォンヌ先生、いきなり私の腕をぎゅっとつかんで、「これは何!?」

「あーこれは、パチンコ・ホールです」
「Oh!!! Is THIS the Pachinko Hall?!」
そうおっしゃるが早いか、パチンコ屋さんの自動ドアから、
何のためらいもなく中へ入ってしまわれました。

ありゃりゃ。入るんだ~。仕方なく私もあとに続きます。
耳を聾する騒音の中、イヴォンヌ先生は
「はあ~~っ!」という感じで、両手を前に広げて
音のシャワーを浴びるように、入り口に立ちつくしておられます。

中でパチンコをしているお客さんたちにしてみたら、
いきなり白髪の外人のおばあさんが入ってきて
何をするでもなく自分たちを眺めているのですから、
「な、なんなんだ」と、うさんくさそうに見返してきます。

ですがイヴォンヌ先生、そんな視線にびくともなさいません。
自動扉から少し入って、右へ行ったり左へ行ったり
あちこちを眺め回して感動しておられます。

先を行っておられた野田先生とハインツさんが
引き返して迎えにこられたので
ようやくイヴォンヌ先生と外へ出ました。

あとでイヴォンヌ先生に
どうしてパチンコにそんなに興味があったのかお聞きしてみたかったのですが、
先生が答えられる前に、ハインツさんがさえぎっておっしゃいました。
「この人はまったく子どもといっしょでの、
大きな音がすると、ただ行って見てみたくなるんじゃよ!ほっほっほ!」

あの大音量と雰囲気がたまらないので、私はいつも避けて通っているのですけど、
考えたら、これも日本人の生活の一部だし、
ある種の人間の活気が、凝り固まった部分なのかもしれません。

いやぁ、こわいものなしの先生のこの好奇心。
びっくりしました!


その参:ハインツさんはビールがお好きのこと および 信号を無視するのこと

sumiyoshi.jpg昨日はとても暑くて、
広い境内をゆっくり散策すると
とっても疲れてしまいました。
薬屋さんとパチンコ屋さんを過ぎてから
「きっとあなた方は冷たいものが食べたいだろう?」と
野田先生が喫茶店を見つけてくださいました。

イヴォンヌ先生と私は
アイスクリーム・サンデー。
野田先生はアイスコーヒー。
ハインツさんは?
「わしゃ何もいらん。水でけっこう。
・・・じゃが、ビールは置いているかの?」
と生ビールの中ジョッキを注文されました。

おお。私は長らくお酒を飲む殿方とお付き合いがなかったので
昼間の喫茶店でビールを飲まれることに少し驚きましたが
ヨーロッパではわりと普通なんですよね。
しかも暑い中、歩き回ったあとなんですから。

でもハインツさん、ビールを召し上がると急にお疲れが出てこられたようです。
帰りの電車の中、野田先生が「このあとどうしますか?
オススメの古い市場があるのだけど行きませんか?」と誘われましたが、
ハインツさんがイヴォンヌ先生に、「わしゃ行きたくないぞ」と目配せされたのを
私は見てしまいました~(^^)

察したイヴォンヌ先生、「ありがとう、でも今日はホテルに帰ろうと思うの。
またの機会にぜひ連れていってちょうだいね」と丁寧に断られて、
それで私たちは地下鉄の駅からホテルまで、またゆっくり歩いて帰りました。

イヴォンヌ先生は腰がお悪いので、とてもゆっくりと歩かれます。
しかも道沿いのいろんなものを見ては、あれこれお喋りなさるので
とてもとてもゆっくりです。
ハインツさんは、どんどん先を行かれます。
赤信号でも行かれます。

もちろん車が来ないのを確認してから渡っておられますが・・・
(ひょっとしてあなたは大阪人?)
交番の手前の信号を渡るとき、いったん止まられたので
「えらいなあ。交番の前ではちゃんと止まられるんだ」と思って見ていましたが、
やっぱりそのまま渡って行ってしまわれました(^^;)

よほど早く帰ってお昼寝したかったのでしょうね。
でも、どうぞお気をつけくださいませ。。。


これから徐々に
近郊の町を訪ねてみたいとか
美術館に行ってみたいとか
いろいろと計画なさっておられました。
でも今日は雨。どうなさっているでしょう?

必要なことがあったら電話していただけるようにはしています。
つかずはなれずの距離をたもちつつ、
おふたりの旅を楽しんでいただければいいなあと思っております。

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